本当に大変だったあの頃
おはようございます!!今日も元気な小僧です!
今日は、【はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」】に挑戦しようと思います。久しぶりに「見出し」をつけず、昔のことを思い出しながら心から思うことを書き残しておこうと思います。
当時は私が小さい子供だった頃で、ようやく立って歩くことができるようになりましたが、言葉は片言しか喋れませんでした。
その頃は、いつも母親が私の面倒を見てくれて、パートに出かける前に私を保育園に預けてから仕事に出かける毎日だったと思います。
それとは違い、父親は平日夜12時過ぎ以降に帰宅することが多く、私の面倒を見てくれるのは土日だけでした。今も朝早くに父親が出かける記憶しかありません。
今だからわかるのですが、4人暮らしなのに1DKのアパート暮らし・・・外食なんてできず、家賃も会社の補助金を使って、なんとか生計が成り立つ!そんな暮らしだったのです。
そんな生活でしたが、小さかった私にはそんな大変な様子を見せず、親は必至に頑張っていました。
そんなある日に事件が起きました。私が布団に入り、寝静まった深夜のことだと思います。1DKということもあり、襖の向こうの声は丸聞こえでした。私はその襖の向こうの声で起きてしまったのです・・・
そこには、私が見たことがない光景がありました。
両親がお互いに怒りの表情で、しかも大声で言い争いをしていました。
当時の私は話の内容なんてわかりません。ただ、いつもと違う何かが起こっており、「止めなきゃ!」という感情だけが沸き起こり、襖を押しのけて両親のもとに歩きました。
そして、両親のズボンを引っ張りつつ「やめて!」と表情でうったえた記憶があります。(当時の私は「やめて!」という言葉すら知りませんでした。)
その後は、しばらく沈黙が続き、母親が私を持ち上げ、布団に寝かしつけてくれました。私は布団の中で、大声がなくなった様子を感じ取りつつ、睡魔に負けてそのまま寝てしまいました。
上記が私の「記憶に残っている、あの日」です。
ここからは、推測にはなるのですが、私が歩けるようになったぐらいなので、子育てが大変になってきた頃だと思います。
母親はそんな時期に夜遅くに帰ってくる父親と私のことで言い争いをしたのではないかと考えています。(今でもなぜ言い争いになったか私に教えてくれませんしね。笑)
しかし、父親も家族を養うため、そんな余裕はなく、言い争いになったのではないかと・・・実は、父親も相当大変だったと私が大人になってから知りました。
父親は新卒で就職をしたのですが、その2、3年後にその企業が倒産してしまったのです。そのため、転職したのですが、当時は転職なんて滅多になく、年功序列の日本企業がほとんどで、新卒の方が有利という時代・・・給料も良くはなかったのでしょう・・・必死に働いていたんだと思います。
(2、3年の会社経験で、新卒より有利な就職ができたとは思えません。)
そんなお金もなく、時間もない・・・そんな様子を小さな頃から感じ取ってしまった私でしたが、今では社会人となり、立派に?暮らしています。
ただ、私は性格上恥ずかしいことが苦手のため、当時の状況を知った今でも両親に「育ててくれてありがとう!」と言えていないです。
小さかった頃素直に言えた言葉が今は言えなくなってしまいました・・・本人に伝えられるように今後頑張りますが、今の気持ちをここに残しておこうと思います。
「育ててくれてありがとう。今でも感謝しています。本当にありがとう。」